なんぶ農援は農家を応援する会社です。農家と消費者の架け橋になるべく、青森の特産品を作り販売しております。
南部の柿の物語は、その昔、南部の殿様が参勤交代の折に持ち帰った「妙丹柿」が原点です。
甘味が強く、繊維や種子の少ない美しい形で、自然の妙用によってか、極めて美しい赤橙色(丹色)が特徴の柿です。
その昔、南部の殿様が参勤交代の帰り道、会津から大根に差し、大切に人の手で運ばれ持ち帰ったと言われる妙丹柿。
現在、南部地域に残る妙丹柿の樹齢は200年を超える老木も多く、その当時の一枝が根付いたものとも言われています。そんなロマンチックで暖かい、民話の世界をそのまま現代に伝える妙丹柿は、青森県南部地方に広く栽培され、昔は冬場の農民の糧、収入源として干し柿に加工され、全国へと流通していました。基本的に放任栽培で無剪定の妙丹柿は、高さ十数メートル。枝も折れやすく危険が伴うことから、生産者の高齢化が進んだ現代、収穫・加工する農家も少なくなっています。
この柿を見直し、なんぶ農援と地元南部町の名久井農業高校で共同開発した商品が、「南部の柿の物語」です。
200年以上前から食べられている妙丹柿ですが、最近では若い方は干し柿など柿を食べない方が増えてきてました。
なぜ食べないのか聞いてみると、あの柿独特の食感が嫌という意見が多数でした。この食感をなくせば少しずつ柿を食べる方が増えてくるのではないかと考え商品開発に取り組みました。